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2023年3月6日
動画クリエーターに興味を持ち、その道に進みたいと考えている方も多いでしょう。しかし、具体的にどのような職業なのか、年収やスキルはどの程度必要なのか、成功するためにはどうすればいいのかといった疑問を抱えている方もいるでしょう。
この記事では、動画クリエーターとしての基本情報や、フリーランスと会社員クリエーターの違い、さらにはこれから求められるスキルや新技術について解説していきます。
あなたが動画クリエーターとしてのキャリアをスタートさせるための一助となることを願っています。
目次
動画クリエーターとは、動画コンテンツの企画、撮影、編集、配信などを行う専門家のことです。
主には、映画やテレビ番組、CM、ミュージックビデオ、YouTubeやTikTokなどのSNSプラットフォーム向けの動画制作を手掛けています。
動画クリエーターは、映像や音楽、テキストなどを駆使してストーリーを伝える手法を持っており、視聴者の興味を引くコンテンツを生み出す力が求められます。
動画クリエーターは、フリーランスとして働く場合と、会社員クリエーターとして働く場合があります。それぞれの違いを以下にまとめました。
フリーランスクリエーターは、自営業者として個人で働く形態です。自分で仕事を獲得し、プロジェクトに参加します。クライアントと直接契約し、報酬はプロジェクトごとに交渉されます。自由な働き方ができる反面、収入の不安定さや、自己負担が大きいというデメリットもあります。
会社員クリエーターは、映像制作会社や広告代理店、企業の映像制作部門などで働く形態です。
給与は基本的に固定で、福利厚生も充実していることが一般的です。ただし、働く環境や業務範囲が会社によって決まるため、勤務体系の自由度や制作作品の自由度はフリーランスに比べて制限されることがあります。
選択する働き方は、自分のライフスタイルや好みによって異なります。フリーランスと会社員クリエーターの違いを理解し、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。
動画クリエーターと一言で言っても色々な種類のクリエーターがいます。
また、それぞれの役割によって年収や必要な能力も異なります。
動画クリエーターにはいくつかの種類があります。以下に主なものを挙げます。
動画制作において、映像作品全体の構成や演出を担当し、プロジェクトを統括する役割を果たします。フリーランスのディレクターや、会社員としてプロジェクトに参加するディレクターなどどちらにおいても高い判断力と作品全体を見通す力が必要です。
映像の撮影を行い、映像作品の視覚的な表現を担当します。高い映像表現の技術はもちろんの事、カメラ機材の知識や、時には映像作品においての構成の知識も必要となります。作品においては、ディレクターがカメラマンを兼務する事もあります。
撮影された映像を編集し、ストーリーの流れやリズムを作り上げます。映像編集ソフトの知識やカット編集でのリズムの取り方、カットごとの繋がりや表現の知識、カラーグレーディングの知識など多くの知識を習得する必要があります。
映像作品において、2Dグラフィックや3Dモデリング、CGアニメーション、VFXを駆使して映像作品に視覚効果を加えます。実写映像だけでは表現できない映像効果やエフェクトで映像のクオリティをあげる事が出来ます。常に最新の技術に目を向けて取り入れる柔軟性が必要です。
手書きのイラストやデジタル・CGアニメーションなどを用いて、キャラクターやオブジェクトに動きを与えるクリエーターです。実写映像作品では、表現できない独特の映像表現やキャラクター表現など、作り方次第で魅力あふれる作品を作成できるクリエーターです。世界において日本のアニメーションは高い評価を得ています。
映像制作の専門家であり、撮影から編集、演出まで作品全体を通して多様な分野で活躍します。映像制作における様々なステップに携わり、プロジェクト全体を遂行するためのスキルも必要とされます。イベントや結婚式などの撮影、編集を行うクリエーターもビデオグラファーと呼ばれます。
動画コンテンツを企画・制作し、YouTubeなどのプラットフォームで配信を行うクリエイターです。自身のチャンネルにおいてコンテンツを投稿し、広告収入や直接企業からの依頼を受ける形で報酬を受け取り生計を立てます。映像編集スキルに加え、コンテンツの企画力や時流を読み取る嗅覚が必要となります。
バーチャルキャラクターを使って動画コンテンツを制作・配信するクリエイターです。映像作品としての面白さはもちろんの事、自身のキャラクターのファンを獲得するアイドル性が必要となります。バーチャルキャラクターのデザインや声のトーン、キャラクター演出などより魅力的に見える工夫を必要とするクリエーターです。
動画クリエーターの年収は、紹介したクリエーターそれぞれの働き方や報酬形態、経験やスキル、環境、によって大きく異なります。
どの動画クリエーターにおいても、フリーランスの場合、プロジェクトごとの報酬が年収に直結します。自身で企業などに営業をかける場合、制作における相場感や、報酬によっての規模などを判断し価格を決定する必要があります。
また、どこかの組織に所属してクリエーターとして活動する場合、どのような報酬形態なのか?や作品の権利などをしっかり確認する事をお勧めします。
一方、会社員クリエーターとして働く場合は、基本給に加えて賞与や昇給が見込めることが一般的です。経験やスキルに応じて、初任給は約200万円〜300万円程度からスタートし、経験年数が増えるにつれて年収も上がっていくことが期待できます。
手掛ける作品の種類や働き方にもよりますが、一般的な動画クリエーターになるために必要なスキルは共通したものがあります。以下のようなスキルを身につける事が必要です。
Adobe Premiere ProやFinal Cut Proなどの映像編集ソフトを使いこなすことが求められます。
映像編集ソフト内のテキストツールや、Photoshop、Illustratorなどのグラフィックデザインソフトを使って、映像にテキストやイラストを加える能力が必要です。
映像編集ソフトの音声タイムラインの操作方法や、効果音やBGMのタイミング、音量の知識などが必要です。また、AudacityやAdobe Auditionなどの音響編集ソフトを使って、音楽や効果音を編集・調整する能力も必要です。
一眼レフカメラやビデオカメラの操作方法や、撮影技術や演出の知識を習得することが重要です。
映像作品において物語を効果的に伝えるための構成や演出のスキルが必要です。クライアントがある映像作品において、メッセージ性やストーリーの無い映像作品は存在しません。
クライアントやチームメンバーと円滑にコミュニケーションをとれる能力が求められます。仕事として映像作品を作成する以上、人との関りは必須となります。動画アーティストと動画クリエーターの分類は明確に分ける必要があります。
映像作品において、使用する素材の著作権に関するルールを理解し、適切にクリアランスを行うことが重要です。また、自分の作品が他者に無断で使用されないよう、自身の著作権も保護することが求められます。
無料または有料の映像・音楽・モーションテンプレートなどの素材を効率的に探しだす能力が必要です。良質な素材を見つけることで、作品のクオリティを向上させることができます。
これらのスキルは、独学や専門学校、オンライン講座などで学ぶことができます。また、実践を重ねることで、より高いレベルのスキルを身に付けることができます。
動画クリエーターとして成功を収めるためには、様々な要因や繋がり、考え方などの能力が必要です。以下のポイントをまとめました。
市場には数多くのクリエーターが存在します。自分だけの個性やスタイルを持った作品を作ることで注目を集め他のクリエーターとの差別化を図る事が動画クリエーターの成功ポイントの一つです。
クリエイター仲間やクライアントとのネットワークを築くことで、仕事の幅が広がり、信頼関係を築くことができます。ネットワークを築き横のつながりを増やすことで、作品への参加機会を増やすことが出来ると思います。
映像・動画の業界では、トレンドや技術が日々変化するため、常にスキルを磨き続けることが大切です。新しい技術の展示会に参加したり、ニュース記事や、クリエーター同士の繋がりの中で情報収集を欠かさないようにしましょう。
作品をクライアントにアピールするために、自分のスキルやセンスがわかるポートフォリオを作成し、随時更新する事が必要です。ポートフォリオサイトやSNSなどを活用し、自分の作品や活動を積極的に発信することで、新たな仕事のチャンスが広がります。
締め切りを守り、効率的に仕事をこなすために、タイムマネジメントを身に付けることが重要です。動画クリエーターにとって作品の納期を守る事は、信頼を存続させるための重要なファクターです。
これらのポイントを意識して、自分のキャリアを築いていくことで、動画クリエーターとして成功する可能性が高まります。
映像・動画業界は日々進化しており、新たな技術やトレンドが次々と現れています。新しい技術を活用することで、より効率的かつ創造的な動画制作が可能になります。
新時代の動画クリエーターになるためには、以下の新技術を取り入れることが重要です。
仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を活用したコンテンツ制作が増えているため、これらの技術を理解し、活用できるクリエーターが求められていきます。今後、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)はより一般的になっていく事が予想されるので、今の内から新しい技術を取り入れた表現を身につける事が必要です。
360度動画は没入感のある映像体験を提供できるため、今後ますます需要が高まるでしょう。360度カメラの操作や編集方法を習得することが重要です。
インターネットの普及に伴い、ライブ配信が人気を博しています。ライブ配信のセットアップや運営方法をマスターし、リアルイベントとオンラインイベント両方をうまく融合させる演出もできるとより需要のあるコンテンツを作る事が出来ます。
ますますの発展を見せていくAI技術を活用して映像編集を効率化するツールが登場しています。より誰でも映像作品を作れる世の中になる上で、これらのツールを使いこなせる事はクリエーターにとってマストな要素となります。
これらの新しいスキルを身に付けることで、動画クリエーターとして競争力を維持し、市場価値を高める事が今後求められていくと思われます。
高い画質と安定した空撮が可能なドローンを使って、独特な視点や映像表現を追求しましょう。ドローンを活用する事で映画のようなクオリティ作品を作成する事も可能です。
人間や動物の動きをリアルに再現するモーションキャプチャ技術を活用し、アニメーションやゲーム業界で活躍できるスキルを身に付ける事も動画クリエーターとして取り入れる事をお勧めします。
顔や声の合成技術であるディープフェイクを使って、新たな映像表現を追求することができます。ただし、倫理的な問題に配慮しながら活用することが重要です。
複雑なデータを視覚的にわかりやすく表現するスキルは、企業や教育分野での需要が高まっています。データを分析し、魅力的な映像に変換する能力を磨きましょう。
これらの新技術を取り入れることで、新時代の動画クリエーターとして競争力を維持し、市場価値を高め、さまざまな分野で活躍することができます。
この記事では、動画クリエーターとは何か、年収や必要なスキル、成功する方法について解説しました。
動画クリエーターは、様々な職種が存在し、それぞれが異なるスキルや知識を持っています。
また、動画クリエーターに必要なスキルは、基本的な映像制作スキルだけでなく、著作権の知識や素材収集スキル、さらには新しい技術やトレンドに対応できる柔軟性も求められます。
成功するためには、様々な技術や横のつながり、自己プロモーションを行う必要があり、これから新時代のクリエーターとして最新の技術やスキルも身につけ、自身の市場価値を高めることが求められます。
自分のスキルや知識を磨き続け、新しいチャレンジに取り組むことが、今後の動画クリエーターには求められていきます。