COLUMN
コラム
コラム
2023年3月3日
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、オンラインでのイベントやライブ配信が増えています。
ライブ配信事業をしている中で、お客様からYouTubeを使った配信と同じくらいZoomでのライブ配信のお問い合わせを頂くようになりました。
Zoomを使ったライブ配信は、オンラインイベントやウェビナー、コンサートなど、様々なシーンで利用されています。しかし、初めての方にとっては使い方が分からず、手間取ってしまうこともあるでしょう。
そこで、本記事ではZoomを使ったライブ配信の基本から応用まで、解説していきます。
なお、ライブ配信のサポートなら静岡映像制作にご相談ください。
目次
Zoomとは、ビデオ通話やテレビ会議を行うためのWeb会議ツールです。ビデオ通話の場合、最大100人までの参加者を同時に接続できるため、オンラインイベントやウェビナーなどにも利用されています。
複数人で同時に参加してもさほどの遅延もなく、PC上で顔を見ながらのやり取りが出来る為、多くの企業でビデオ会議のツールとして使用されています。
ライブ配信の方法には手軽なものでは、ライブ配信アプリを使う方法やYouTubeなどのSNSのライブ機能を使う方法など、色々なやり方がありますが、最近ではZoomもライブ配信のツールとして活用されています。
Zoomを使ったライブ配信のメリットは以下の通りです。
Zoomでのライブ配信も含め、安定した高品質なライブ配信を行うには必要不可欠な機材があります。
Zoom配信では、それほど高スペックなパソコンは必要ではありません。ただし、ストリーミング配信用のソフトを使ったり、ライブ配信の模様をモニタリングする為には、高スペックなパソコンや複数のパソコンが必要になる場合があります。
ノートパソコンには、内臓のWebカメラがついているものもありますが、高品質映像や、カメラワークを必要とする配信の場合には、パソコンの外部入力にカメラを取り付ける必要があります。
見落としがちなものにマイクがあります。ライブ配信で特に重要な要素として音の品質があります。音声が聞き取りづらい配信は、視聴者に多大なストレスを与えます。パソコンの内臓マイクではなく、目的に合ったマイクを選択しましょう。
ライブ配信において、インターネット環境の確認は、何よりも必要です。ライブ配信の日程よりも前に、会場のインターネット回線の有無や接続方法(有線接続か無線接続かなど)、インターネット回線のスピードなどを必ず確認して、テスト配信をしておきましょう。
Zoomでのライブ配信をする場合、無料のZoomアカウントでは配信時間に制限がかかってしまいます。事前に、ZoomのProアカウントか、必要であればZoomウェビナーの契約をしましょう。
以上の準備を整えてから、ライブ配信を開始しましょう。
Zoomを使ったライブ配信の手順は以下の通りです。
配信の当日に必要な準備は以下の通りです。
配信中には予期しないトラブルが発生する事があります。
起こり得るトラブルとその対処法を以下にまとめておきましたので、確認して心構えと準備をしておきましょう。
配信前に回線速度を確認し、不安定な場合はLANケーブルの交換や、接続のし直しを行う。また、不安がある場合は、ポケットWi-Fiやテザリングなど別の回線に切り替える手段を用意しておきましょう。
当日になって、機材が故障する事もあります。可能であれば、予備のマイクやカメラを用意してすぐに交換できるようにしておきましょう。また、電子機器は、接続の方法や順番、機材間の相性によって、動作しない場合もあります。動作しない場合は、電源を入れなおしたり、パソコンと機器の連携の設定を確認したり、接続確認を入念にしておきましょう。
登壇者がいる配信ではよくあるトラブルです。配信テストや事前確認時に登壇者がいなく、登壇者が用意しているパワーポイントのデータや外部入力の機器の映像をチェックできない場合、登壇時のトラブルとなる事があります。登壇者に事前にデータを頂き、運営側で用意した機器を使ってもらう事でこのトラブルは回避が可能です。
もし、当日トラブルが起きてしまった場合は、データのアスペクト比とパソコンの画面のアスペクト比が合っているか確認してみましょう。
パソコンの処理速度が配信の処理に間に合っていない場合があります。パソコンのスペックをあげてみましょう。また、インターネット回線のスピードが遅い可能性もあるので、インターネット回線の再接続をしてみましょう。
配信後には、参加者へのフォローアップを行うことで次回の配信への参加を促したり、参加者の満足度を上げる事が可能です。
Zoomのレコーディング機能を使い配信の録画を行いましょう。アーカイブ化に問題が無ければ、録画した動画をYouTubeや自社サイトにアーカイブ動画として残しておきましょう。
参加者アンケートを実施し、フィードバックを収集する。事前にアンケートを作成し、ライブ配信の最後に参加者へアンケートへの協力を促しましょう。
ライブ配信内容に沿ったフォローアップを実施しましょう。参加者から質問がある場合の問い合わせ先や、参加者に感謝の気持ちを伝えるフォローメールの送付、次開催の予定があれば参加者に伝えるメールの送信をしましょう。
Zoomは、映像と音声をほとんど遅延なく送る事が可能です。その為、Zoomを配信ツールとしてではなく、中継用ツールとして活用する事で二元中継など離れた場所を結んでの中継が可能です。その映像をYouTubeなど別の配信ツールに組み合わせれば二元中継をライブ配信する事ができます。
ウェビナー配信の方法は、Zoomの「ウェビナー」機能を使うことで実現できます。ウェビナー配信は、運営側が指定したアカウントのみが発言でき、参加者は視聴者として参加します。ただし、参加者のコメントや質問をリアルタイムで受け付けることもでき、対話型の配信が可能です。Zoomのウェビナー配信をするには、ZoomのProアカウントの契約と、ウェビナー機能の契約が必要です。
顔出しをしない配信の方法は、Zoomの機能や別の機器の接続で実現可能です。Zoom上のカメラをオフにするのが手っ取り早い方法ですが、他にも外部カメラを接続して自分の姿を映さない方法や、Vtuberの使うようなアバターソフトを使ってアバターの見た目で配信する方法があります。
画面共有を使った配信方法は、自分のパソコンの画面を参加者に共有することで実現できます。Zoomでは、画面共有機能が充実しており、特定のアプリケーションやファイルの画面を共有することもできます。
Zoomを使ったオンラインイベントの成功事例として、コンサートホールで行われたオンラインイベントがあります。もともとコンサートホールで毎年行われていた定期イベントで、芸能人や著名人をゲストに迎えた講演会なども含まれる大きな大会でした。オンラインで参加する人にも参加用のチケットを販売したいという事でしたので、Zoomを使いチケット購入をした人限定での配信を実現しました。
Zoomを使った二元中継でのライブ配信の成功事例として、「富士山バーチャルサイクルフェスタ」があります。ライブ配信自体はYouTubeへのライブ配信でしたが、日本の会場と台湾の会場を二元中継で結ぶためにZoomを使用しました。台湾側のスタッフの方と入念に準備を進め、何のトラブルもなく二元中継を成功させる事が出来ました。
会議室を使って行われた事業報告会を当日参加できないメンバー向けにウェビナー配信した例があります。ウェビナー配信では、参加者は勝手に発言が出来ない仕様になる為、画面の切り替えや遠方にいる登壇者の参加など、より配信者側の思い通りの配信をする事が出来ました。
本記事では、Zoomを使ったライブ配信の基本から応用までを解説しました。ライブ配信に必要な機材や準備、配信手順、注意点などはさまざまです。ご自身のやりたい事を明確にして、事前準備をし、ぜひ本記事を参考に、スムーズな配信を実現してください。
何かご質問やサポートのお問い合わせがありましたら下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。